0.5M EDTA (pH8.0)の作り方【失敗なし】

0.5M EDTA (pH8.0)の作り方【失敗なし】

0.5M EDTA (pH8.0)の作り方

0.5m EDTA(pH8.0)はTE, TAE, TBEなどのバッファーを調製するときに使われます。
市販品もありますが,一度自分で作っておけば長期的に常温保存可能なのでトライしてみてください。


材料

  • EDTA(EDTA2Na・2H20)(分子量372.2)・・・186.1g (0.5mol)
  • NaOH(固体)・・・20g程度
  • 5N (5mol/L) 程度のNaOH・・・作り方は後述

作り方

  1. 800mL程度の蒸留水にスターラーで撹拌しつつEDTAを加えます。
    最初はEDTAはかなり溶け残ってしまいますがそれでOKです。
  2. EDTAを全部加え終えたら、pHメーターでpHを測定しながら固体NaOHを少しずつ加えていきます。
    pHの上昇とともにEDTAが少しずつ溶けてきます。
    いきなりNaOHを全部加えてしまうのではなく、EDTAの溶け具合を見ながら少しずつ加えるようにしましょう。
  3. pHが8.0に近づいてきたら、固体NaOHではなくて5N NaOH水溶液でpH調整をします。
  4. EDTAが完全に溶け、pHが8.0になるまでNaOH水溶液を加えます。
  5. 蒸留水で1Lまでメスアップします。
  6. 121℃、15分間オートクレーブして常温保存。


EDTAは水に溶けない?

最初はEDTAは水に完全には溶けないです。かなり溶け残ります。
しかし心配ありません。
pHの上昇と溶け残っているEDTAの量を観察しながらNaOHを加えてください。
いきなり大量に投入すると発熱して危険なので注意してください。


pH調製用 5N NaOHの作り方

10gのNaOH(固体)を蒸留水で溶かし50mLにメスアップする。
水に溶かすときに発熱するので注意してください。
この5N NaOK水溶液は単なるpH調整用なので、必ずしも5Nにしなくても大丈夫です。ご自身の使いやすい濃度にしましょう。


0.5M ETDA pH8.0の作り方における注意点

特に指定のない場合はNaOHでpH調整します。
実験の目的によってはNaOHではなくKOHなどを使う場合もあります。


このレシピで使われるEDTAは分子量372.2のエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩二水和物であることが一般的です。
しかし、これがラボにない場合はナトリウムや水和水の数が違っているもので代用しても問題ありません。
ただし、その場合は分子量を確認し,必ず0.5molにしてください。
また、EDTAのナトリウム塩ではなく、カリウム塩などであれば別ものになってしまうので、気を付けてください。


EDTAの目的

EDTAは2価の金属イオンのキレート剤です。
遺伝子を扱う実験では溶液の中にEDTAが入っていることが多いです。
EDTAによってMg2+イオンをキレートしてDNaseを不活性化し、DNA分解を抑制することを目的としているのです。
また、RNase IIIなどのMg2+依存性RNaseもMg2+イオンをキレートすることで不活性化されます。