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細胞培養実験で水溶性でない薬剤を溶かすために、DMSOがよく用いられます。
ただ、DMSOは細胞毒性があるので、培地にあまり大量に添加したくありません。
DMSOの濃度はどのくらいまで許容範囲か?ということが時々話題になります。
細胞の種類にもよると思うのですが、1%(v/v)でも問題ない場合が多いです。
ですが、私の場合は0.1%を目標にしています。
0.1%ということは、1000倍希釈です。
2mLの培地に対して2uLのDMSOということです。
できるだけDMSOを減らしたいという人は、0.01%(1万倍希釈)でも良いかもしれません。
ですが、DMSOをできるだけ減らそうとすると、薬剤を溶かすための量として十分ではなく、薬剤が溶け切らない場合もあります。
また、溶媒としてのDMSO量が少なすぎると、濃度の誤差が大きくなり、不正確になる危険性も大きいです。
細胞毒性と実験の正確性とのバランスを取ったところが、0.1%です。
ただ、濃度の正確性をより期したい場合、1%にすれば濃度調整がしやすくなります。
一般的に、何か固体を溶媒で溶かし、ある濃度の溶液を作るときは、少量の溶媒で高濃度の溶液を作るよりも、大量の溶媒で低濃度の溶液を作るほうが正確な濃度になりやすいです。
私の実験系では、1%DMSOでも問題ないのですが、気になる方は「DMSOを加えない細胞」と「1%DMSOを加えた細胞」とを比較し、1%DMSOで細胞数に影響があるかどうかを自分で確かめるとよいでしょう。
DMSOが培地に希釈されない原液のままだと、かなり毒性が強いです。
DMSOをディッシュの培地に加えた瞬間、高濃度の部分がモヤモヤとした状態で見えますが、子のモヤモヤが細胞に触れると良くありません。
DMSOを加える際は、上の写真のように一瞬傾けて、培地の水深を深くし、できるだけ水面部分にDMSOを静かに加え、モヤモヤが底の細胞に触れないようにします。
そしてすぐにディッシュを揺らして撹拌し、DMSOを十分に培地に希釈させるようにしましょう。
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