細胞核を染色するヘキスト染色(Hoechst 33258, Hoechst 33342)のシンプルなプロトコルを初心者向けに解説中

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Adipocyteに分化した3T3-L1細胞に蓄積した脂質を簡単に染色する方法としてold red O染色があります。
プロトコルは簡単であり、画像的にも油滴の蓄積が明確に分かるので、広く用いられている方法です。
また、画像撮影後は染料を溶媒に溶出させ、その吸光度を測ることで油滴の蓄積量を半定量化することもできます。
6 wellディッシュに培養した場合を想定しています。
他のサイズの場合は、加える試薬量を適宜調節してください。
なお、反応は全て室温で行います。
なお、オイルレッドO染色液を調製したら速やかに使わなければならないので、PFA固定が終わる少し前に調製するのがベストタイミングです。
成熟脂肪細胞に分化させた3T3-L1 adipocyteのoil red O染色画像です。
油滴が鮮やかな赤色に染色させています。
こちらは前駆細胞の3T3-L1 preadipocyteです。
ほとんど染まっていませんね。
なお、どちらもヘマトキシリン染色は施していません。
3T3-L1 preadipocyteとadipocyteの吸光度のグラフ。
※注意点
オイルレッドO溶液は、かなり染色力が強く、気をつけないとあちこちを赤く染めてしまいます。
気をつけないと結構悲惨にことになってしまいます・・・
吸い取るときは、1000uLマイクロピペットで注意深く吸い取り、廃液はまとめておくのが良いと思います。
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