細胞 均一に撒く 方法

 

全てスマホ1つで空いた時間に対策できます。
無料体験はこちら⇒TOEICテスト対策

細胞の播種が苦手な方へ!均一に撒くコツ

 このエントリーをはてなブックマークに追加 

接着細胞培養で大事なのは、細胞をディッシュ・プレート中に均一に播くことですね。
ですが、均一に細胞を播種するには多少コツが要り、ちょっと苦手な人もいるのではないでしょうか。
ここではそのコツを紹介したいと思います。

1wellの面積が大きい場合(12ウェルプレートくらいまで)

  1. 培地を入れたwellに、ピペットで細胞を加えますが、この時に一点に全てを加えるのではなく、well全体にある程度均一に加えるようにします。
  2. 前後、左右に小刻みに強めにゆすります。

    前後10回、左右10回という感じで。
    ポイントは大きくゆったりゆする(細胞が真ん中に集まってしまう)のではなく、強めに小刻みにすることです。
    軽く波が立つ程度の強さにしましょう。
    ただし、強く揺らしすぎてフタに培地が付いてしまったり、隣のwellと混ざったりしないように細心の注意を払ってください。

  3. また、回転運動でプレートを揺らすと、遠心力で細胞が外周部に集まってしまうのでNGです。

96ウェルプレートのように、1wellあたりの面積が小さい場合

1wellあたりの面積が小さい場合は、上の方法のように、揺らして細胞を均一に分布させるのは難しいです。

 

この場合は、培地を満たしたwellに後から細胞を撒いてはうまくいきません。
あらかじめ1wellあたりに入れる培地の量と、1wellあたりに入れる細胞数を計算し、50mLのファルコンチューブなどに、その量の培地と細胞を加えて転倒混和させ、培地中に細胞を均一に分布させます。
その後、必要量の培地を各wellに入れます。

 

ギリギリの量だと足りなくなる場合があるので、1割程度多めに作っておきましょう。

 

その後、その細胞入り培地を各wellに手早くピペットで入れていきます。
そして上の場合と違い、プレートを揺すりません。そのまま静かにインキュベーターに移して培養します。

細胞数?細胞密度?播種する細胞数の表現方法

どれだけの細胞を播種するかを決めるのに、1ウェル中に撒く細胞数で表現する派(「1ウェルあたり10万個」など)と、撒く細胞密度(「10,000 cells/cm2」など)で表現する派があります。

 

どちらでも問題ないのですが、細胞密度で表現するほうが、大きさの違うウェルに撒くときでも計算しやすいと思います。
私は細胞密度派です。ちなみに、私の元ボスは細胞数派でした。

 

「普通は6wellディッシュを使うけど、簡易的に培養プレート上で免疫染色をする場合は抗体節約のために12wellを使う」
といった場合は、細胞密度で決めておいたほうが、いちいち面倒でなくて良いかな、と思います。

 

※できるだけ抗体をケチりたい方へ⇒免疫染色で抗体を節約する方法

 

研究室での卒論・修論の実験のために就活がなかなかできない方へ!
理系は忙しい!研究しながら就活するためのおすすめサイト

 このエントリーをはてなブックマークに追加