薬剤を細胞培地に溶かすためによく使われる溶媒であるDMSO。細胞毒性を生じない濃度の許容範囲はどのくらい?
単核細胞であるC2C12 myoblastを多核細胞のmyotubeに分化させるときの方法を紹介します。
高めの倍率で観察すると、筋細胞がピクピクと収縮する様子が見られて面白いです。
増殖培地:DMEMに1%PS、10%FBSを加える
分化培地:DMEMに1%PS、2%HSを加える
Day 5-6でだいたいmyotueの形成がピークに達しますが、使っている試薬などの影響で多少前後するかもしれません。
Myotubeの形成がピークに達した後、徐々にmyotubeの構造が崩壊していきます。
分化培地は毎日交換しないほうが良いです。毎日交換すると、myotubeの形成が悪くなります。
たとえば、ある薬剤が筋管形成に及ぼす影響を検討したい場合、薬剤入りの分化培地を毎日交換することもあります。
この場合、どうしても通常よりも分化が悪くなってしまいます。
筋管形成の程度を定量化して評価するには次のような方法があります。
継代数が進むと分化しにくくなるので、若い継代数のうちにたくさんストックを作っておくこと。
継代する場合は、コンフルエントになる前(50-70%くらい)に行うこと。