組織 凍結切片 コツ

 

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クリオスタットで組織から連続凍結切片を作成するコツ

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組織化学染色や免疫組織染色の実験のために凍結組織からクリオスタット(クライオスタット)で連続切片を作る際に、私が気を付けていることをメモってみました。
ここでは私が主に行ってきた方法を述べています。
ラボの流儀とか、組織のサイズや形、組織採取時の固定の有無で詳細は方法は異なると思いますので、参考までに。

薄切切片作成時のコツ

  • クリオスタットの刃は使用前にアセトンかエタノールで脱脂しておく。
  • 組織は台にしっかりと固定すること!グラグラしないようにする。切片に縞模様ができる場合はしっかり固定できていない。
  • ハンドルは一定の速さで回すこと。加減速厳禁!速過ぎるのはダメ!ゆっくり目のほうが良いが、遅すぎるのもあまり良くない。
  • 刃が冷えすぎるときれいに切れにくくなる。切る前に数秒、指の腹を当てて刃を温める(ゴム手袋着用)。
  • 可能であれば、1枚のスライドグラスに2枚の切片を貼り付けるようにすれば、片方が失敗したときの保険になる。
  • 作成した薄切切片は-80℃で保存する。

新鮮組織の凍結方法

  • イソペンタンを金属容器(小さいコップなど)に入れ、コップを砕いたドライアイスの中に置いて冷やす。
  • 液体窒素でイソペンタンを冷却するラボもあるが、温度が低すぎるためイソペンタンが固まってしまう。ドライアイスのほうが扱いやすい。
  • 組織を採取後、台紙(画用紙など)に載せて形を整え、そのままイソペンタンに浸けて急速凍結させる。取り出したら軽くイソペンタンを切り、チューブに入れて-80℃保存。
  • 凍結時にOCTに包埋するラボもあるが(そちらのほうが多数派だと思う)、使うOCTの量が多いと肝心の組織がなかなか凍結されにくいこともあるかもしれない。

 

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