3T3-L1脂肪細胞へのOil red O染色のプロトコル。吸光度計(マイクロプレートリーダー)による染色濃度の半定量の方法も。
細胞の蛍光免疫染色において、細胞核を染色するために汎用されるのがヘキスト(Hoechst)とDAPIです。
どちらも使い勝手が良く、染色に失敗することがほとんどない色素です。
ここではヘキストによる細胞核染色のプロトコルを紹介します。
2次抗体(蛍光色素標識)を混ぜたバッファー(0.025% Tween20/PBSなど)に1:2500の希釈率でヘキストを混ぜて2次抗体反応に使う。
2次抗体反応が終わればwash bufferで洗浄し(10分3回など)、蛍光顕微鏡で観察する。
ヘキストの使用濃度は細胞によって異なる場合がありますが、多くの場合は0.05から5ug/mLとなり、かなり幅があります。
蛍光顕微鏡で紫外線を照射することで青色の蛍光を発します。
ヘキストは細胞核内のDNAのATリッチな領域に結合するためです。
また、ヘキストは水溶性化合物であるため、脂溶性溶媒を必要とせず、バッファーと直接混合することができるのです。
実質的にはどちらを選んでも差はほとんどないと思います。
ただし、33258のほうが細胞透過性がやや劣るとも言われています。