FBS 非働化 方法

 

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FBSの非働化プロトコルの基本

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ウシ胎児血清(FBS)の非働化の方法についてはラボによって多少流儀は違いますが、
標準的と思われるプロトコルを以下に記載します。

 

ぶっちゃけ、ちゃんと細胞が育ち、実験系がワークすれば問題ありませんので、
ささいな点での違いは気にせず、ラボの流儀に従えばよいと思います。

 

  1. 凍結保存していた血清のボトルを4℃の冷蔵庫内に移します。
  2. 4℃内で1晩から1日程度かけてゆっくり解凍。

    時間がない場合は、室温で解凍させても特に問題はありません。
    (解けたら4℃の冷蔵庫に移し、早めに次のステップに移りましょう)

  3. ウォーターバスの温度を56℃に設定し、設定温度まで上がるのを待ちます。
  4. 血清のボトルを56℃のウォーターバス中に置き、30分間インキュベーション。
  5. 30分後、ボトルを氷上で冷やし、50mLファルコンチューブに分注。-20℃で保存。

 

時々、「凍っているFBSを常温で溶かすか、4℃で溶かすか?」が議論になります。
ですが、どちらでも問題はありません。
ただ、常温で溶かす場合、解凍が完了したのにそのまま常温で放置するのはあまり気持ち良くないというのはあるかもしれません。
私は基本的には4℃で溶かしていますが、急ぐ場合、途中から室温に変えるということもあります。

 

血清の凍結・融解を繰り返すのは避けたほうがよいでしょう。
一度融解した血清を保存する場合は4℃で保存します。1ヶ月くらいは使えます。
少量の血清を使うことが多い場合は、それに応じた量に小分けに分注して使います。

 

例えば、私の場合、3T3-L1細胞から脂肪細胞への分化誘導の時は、培地交換のたびにフレッシュなFBSを使うので、少量で分注して凍結保存し、使用する直前に溶かして使い切りました。
一度使って余ったFBSを4℃で保存して後日再使用ということはしませんでした。
(当日に溶かしたFBSでなければ脂肪細胞への分化の効率が非常に悪くなったので)

 

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